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「カルチャーを横断してたどり着いた、車と暮らす人生」

2025.09.09 「カルチャーを横断してたどり着いた、車と暮らす人生」

これまで連載でお届けしていた「OWNER’S VOICE」では、GORDON MILLER MOTORSの車に乗るオーナーのリアルな声をお届けしてきました。今回の特集は、少し視点を変えて――ブランドを内側から支える「作り手」にフォーカスします。インタビューに登場いただくのは、GORDON MILLERで商品開発担当の 才以(さい)さん。豊富な経験を活かしながら、ユーザーにとって本当に必要な機能性やスタイルを形にしてきた開発担当者です。これまでの経歴から、実際に愛車として乗っている車についてまで。作り手でもある才以さんのリアルな言葉を通して、GORDON MILLERというブランドの“裏側”をお届けします。

目次

自己紹介
カルチャーを渡り歩いたキャリア
ランクルとの出会い
開発者の愛用品とおすすめ
車内はシンプルに保つのが才以さん流
まとめ

自己紹介

――東京・福生。アメリカンカルチャー漂うこの町で育った才以(さい)さんは、幼少期から異文化とデザインの空気の中で過ごしてきた。

ゴードンミラー 商品開発 バイヤー 才以さん 車 おすすめ シートカバー 紹介

――まずは自己紹介をお願いします。

「名前は才以(さい)といいます。由来は“才能ある子に育ってほしい”という願いからだそうです。父からは“サイキック”から取った、なんて冗談半分の話も聞いたことがあります。今年で50歳、東京・福生生まれです。福生は米軍基地があり、アメリカの文化が自然と入り込んでくる町。米軍ハウスに住み、隣はアメリカ人、そんな環境から米軍ハウスを3軒ほど転々とし、大学生になるまで過ごしました。」

――幼い頃からアメリカンカルチャーに触れてきたんですね。

「そうですね。車文化も身近でした。家族はホンダN360、ホンダシティ、ワーゲンゴルフ、フィアットパンダ、ポルシェ356…と、バブル時代もあって車をどんどん乗り換えていました。小さい頃から絵を描くのが得意でしたが、高校ではなぜか吹奏楽部へ入りサックスに夢中に。その後、美術大学の染織学部へ進学し、大学院まで進みました。」

カルチャーを渡り歩いたキャリア

ゴードンミラー 商品開発 バイヤー 才以さん 車 おすすめ シートカバー 紹介 ランクル60
ゴードンミラー 商品開発 バイヤー 才以さん 車 おすすめ シートカバー 紹介 ランクル60

――大学を卒業後、才以さんはインテリア業界に飛び込む。

「最初に就職したのはIDEE(現在は無印良品に吸収)。販売から始まり、徐々にバイヤーの道へ進みました。その後、持続可能なライフスタイルを手掛けるKURKKUに転職し、素材やサステナブルなものづくりについて学びました。さらにPASS THE BATONでは、“捨てられるはずのモノを価値に変える”をコンセプトに、リメイク商品のデザインや国内外でヴィンテージの買い付けなど幅広く経験しました。」

しかし、中古市場は仕入れは出会いのようなモノで売れる時は売れるが安定しない――そんな環境に不安を感じ、職探しを始めた時に出会ったのがオートバックスの新ブランド「JACK & MARIE」。

「大企業ってどんな感じなんだろう?という興味と、車を主軸にしたライフスタイル提案という切り口に衝撃を受けました。ちょうどブランド立ち上げ初期で、当時の責任者は今のゴードンミラーの社長。カルチャーやジャンルの異なる人材を積極的に採用していて、その中で数少ない中途採用として入社しました。」入社後はアウトドア用レザー小物の開発からスタートし、今ではゴードンミラー商品のほとんどを手がける中心人物になっている。

ランクルとの出会い

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ゴードンミラー 商品開発 バイヤー 才以さん 車 おすすめ シートカバー 紹介 ランクル60

「ゴードンミラーは愛車のある”ガレージ”を中心に拡張していくライフスタイル”を提案するブランド。だからこそ、自分で車を持たないと利用者の気持ちはわからないと思い、車探しを始めました。本当はGORDON MILLERの車に乗りたかったのですが、さすがに予算的に手が届かなくて……。車中泊がしたくて大きめの車を探していたところ、ランクルの見た目に惹かれたんです。80年代くらいからのモデルをいくつか試しましたが、運転していて一番楽しいのが古めのランクルでした。年齢的にも今しかないと思っていた矢先、探していたMT・平屋根・観音ドアのランクル60に運命的に出会い、購入しました。」

――車中泊では千葉・犬吠埼や長野・木曽駒冷水公園がお気に入りスポット。

「パワーウィンドウではないので、エンジンを切っても、いつでも好きな時に窓が開けられます。リアハッチも内側から開けられるので、快適に過ごせて車中泊ではおすすめです。」

開発者の愛用品とおすすめ

「2年ほど使っているキャンバスシートカバーは特にお気に入り。天然素材のコットンだから季節問わず肌触りもよく、経年変化が楽しめて、化繊にはない味わいがあります。ずれにくく、装着感もいい。リアシートとラゲッジシートもつけています。」

シートカバーのフィット感を追求するうえで生まれた、まったく新しい仕組み。それが「サイド調整ができるパラコード」。このアイデアを考案したのは、他ならぬ才以さんである。

「これまでのシートカバーは、とにかく“汎用性”を大事にして作ってきたんです。でも車種って本当に多種多様なので、どうしても“フィット感が物足りない”と感じることがあったんですよね。」と才以さん。そこで着目したのが、“靴ひも”。「靴ひもって、結び方ひとつで自分の足にピタッと合わせられるじゃないですか。その考え方をパラコードに応用できないかな、と思ったんです。」こうして誕生したのが「コードアジャストメントファンクション」。車種ごとの違いや使う人の好みに合わせて、自在にフィット感を調整できる仕組みだ。しかも、このアイデアはすでに意匠登録済み。さらに特筆すべきは、車種専用タイプのようなジャストフィットなシートカバーと かけるだけのシートカバータイプ、それぞれの“いいとこどり”を実現している点だ。かけるだけなのに驚くほどなじみがよく、従来では埋められなかった穴を見事にカバーしたのである。デザイン性と機能性を兼ね備えた新しいパラコードは、単なる便利アイテムを超えて、“これからのシートカバーのスタンダード”になっていくかもしれない。

リサイクルキャンバス フロントシートカバー

¥9,900(税込)

車内はシンプルに保つのが才以さん流

「新しい商品を試すため、自分の車には余計なものを置きません。時にはあえて他社製品を使ってインスピレーションを得ることもあります。」

まとめ

――カルチャー、デザイン、サステナブル、そして車

様々なジャンルを横断してきた才以さんの視点は、ゴードンミラーの商品づくりに息づいている。そしてその人柄は、社内からも信頼される“愛されキャラ”としても知られている。これからも“車と暮らす”魅力を、独自の感性で形にしていくに違いない。

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