今年は梅雨を迎えるのが早いらしい。気温は高くなってきたが湿度が低く過ごしやすい梅雨前に、一度はバンライフへ出かけておきたいと思い日が昇る前に家を出る。今回の行先は、国内のワイナリー数が最も多い山梨県。車を走らせている最中に日が昇ってくる時間が大好きだ。旅が始まるわくわく感を掻き立ててくれる。
目次
1.精進湖 他手合浜で逆さ富士を眺めながら朝食2.葡萄畑がすぐ横に広がるマルサン葡萄酒
3.豊富な品揃えの蒼龍葡萄酒
4.絶景を眺めながら試飲できるフジクレールワイナリー
5.甲州ぶどう発祥のお寺 大善寺
6.かわいい建物に個性的なワインが並ぶ奥野田ワイナリー
7.100種類以上のワインが試飲できる絶景RVパーク 勝沼ぶどうの丘
精進湖 他手合浜で逆さ富士を眺めながら朝食



今回、どうしても朝イチで訪れたい場所があった。富士五湖の一つ、精進湖の他手合浜だ。この場所は湖畔まで車で入ることができ、条件が良ければ富士山と子抱き富士、さらに逆さ富士まで眺めることができる。今回は天気の都合で子抱き富士を見ることはできなかったが、富士山と湖面に映る逆さ富士を眺めながら朝食をとることができた。GORDON MILLER MOTORSのGMLVANは、あらゆる絶景が目の前に広がる最高のカフェになる。
葡萄畑がすぐ横に広がるマルサン葡萄酒



今回の旅で最初に伺ったワイナリーがマルサン葡萄酒さんだ。ワイン直売所の横にぶどう畑が広がり、つい近くで見たくなる。ワイナリーの方にぶどう畑の写真を撮りたいとお願いしたら、快く承諾いただいた。今はシャインマスカットを育てているそうで、甘く大きな実を育てるためにひと房ずつ手作業でつぼみを摘んだり、房を摘んだりするそう。目の前に広がるぶどう畑と話を照らし合わせると相当な手間だ。だからこそ、あんなに美味しいぶどうに育つんだと、何度も頷き感嘆のため息しかでなかった。

直売所ではワインが買えるようになっている。ここでは、15種類ほどのぶどうを使うワイン「若尾果樹園」を購入した。ぶどうの配合は年によって変わるそうだが、様々なぶどうの味が花束のように感じられるワインだ。
若尾果樹園/マルサン葡萄酒
https://marusan-wakao.com/
〒409-1316 山梨県甲州市勝沼町勝沼3111-1
豊富な品揃えの蒼龍葡萄酒


次に訪れたのが蒼龍葡萄酒さん。店内には赤・白・ロゼ、そしてスパークリングに至るまで数多くのワインが並んでいる。赤のスパークリングも面白い。本当はお目当てのワインがあったのだが、接客してくださった方に私のワインの好みをお伝えしたところ、別のワインをお勧めいただいた。生産者の方が購入者の好みでワインを選んでいただけるというのはワイナリーならではの楽しみ方。今回は、果実味があって華やかな「蒼龍コンチェルト Type A 2023」と甲州100%使用のスパークリングワイン「蒼龍 スパークリング甲州」を購入。ワインの話に加え、甲州市内のお勧めのお店も教えてくださり、地元の方から地元のお勧めスポットが聞けるのは旅の醍醐味のひとつ。
蒼龍葡萄酒
http://soryu-wine.co.jp/
〒409-1316 山梨県甲州市勝沼町下岩崎1841
絶景を眺めながら試飲できるフジクレールワイナリー



3軒目は、少し高台にあるフジクレールワイナリーさん。広く明るい店内には気軽に楽しめそうなナチュール好みの無濾過で発泡性のワインや、キャンプ向けに造られたというワイン、そして丁寧に造り込まれた上級キュベのワインが並ぶ。

店内では、盆地の甲州市内とそれを囲む山々を眺められる上質な空間で試飲もできる。スタッフの方が親切に丁寧にワインを説明くださるので、あれもこれも欲しくなる。運転があるのでジュースだけ試飲したが、華やかな香りに甘く濃い味わい、でもすっきりした後味が忘れられない。スタッフの方から拝聴するワイナリーとワインの説明が楽しく、つい長居してしまったが、柑橘系の風味ですっきりとした「LADY beetle 【WHITE.N】」と発酵を終えたばかりの無濾過でフレッシュな「クラノオト ナイアガラ2024」を購入して次の目的地へ。
フジクレールワイナリー
https://fujiclairwine.jp/
〒409-1316 山梨県甲州市勝沼町下岩崎2770-1
甲州ぶどう発祥のお寺 大善寺



3件のワイナリーを巡って、ワイナリーの方々とも会話が弾んだので少しゆっくりしたいと思い、甲州ぶどう発祥のお寺で「ぶどう寺」と言われる大善寺へ足を延ばす。500円の拝観料を支払って境内を進むと、緑豊かな自然に囲まれた。静かで少し冷たい空気が心地よい。本堂は国宝に指定されており、重要文化財の木造日光・月光菩薩立像と十二神将立像を拝観できる。また、お寺の住職がぶどうを栽培しワインを作っているが、今回はぶどうジュースと大きな干しぶどうを頂いて、ゆっくりと流れる時間に身を任せた。
大善寺
https://daizenji.org/
〒409-1316 山梨県甲州市勝沼町勝沼3559
かわいい建物に個性的なワインが並ぶ奥野田ワイナリー




4件目は、まるで洋菓子店のようにおしゃれでかわいい印象の奥野田ワイナリーさん。ワイナリーの中に入ると、大きな窓の向こうに広がるぶどう畑と山々が絵画のよう。その横には瓶内二次発酵中のスパークリングワインが並び、ついスパークリングワインが欲しくなる。しかも、私の好きな澱を取り除かないタイプのスパークリングワインもあるとのこと。それが、「2019 奥野田フリザンテ」だ。オーナーズキャンプでも私がよく振る舞うような濁り系のスパークリングで、果実味と酵母の味わいが楽しめる。
奥野田ワイナリー
https://web.okunota.com/winelist/
〒409-1316 山梨県甲州市塩山牛奥2529-3
100種類以上のワインが試飲できる絶景RVパーク 勝沼ぶどうの丘


早朝から精進湖を経由してワイナリーを巡り、今日の宿泊地”RVパーク 甲州市勝沼ぶどうの丘”に到着。バックドアを開ければぶどう畑、甲州市街、そして山々を一望できる。この眺めに電源も付いて一泊2,200円という安さも魅力的。



眺めがよく価格も魅力的なRVパーク ぶどうの丘だが、私にとって最も魅力的なのは、100種類以上のワインを試飲できるワインカーヴが併設されていることだ。昼間のワイナリ―巡りでは運転するため試飲できなかったが、今日はここで宿泊するので思う存分、いろんな種類のワインを試すことができる。試飲には写真のタートヴァンを2,200円で購入して、これに注いで試飲する。ぶどうの種類の違いや、同じぶどうでもワイナリーで全く異なる味わいを感じることができるので、ぜひ試してもらいたい。


思う存分ワインを楽しんだ後は、併設されている大浴場でのんびりと一日の疲れを落としてから晩御飯。ナチュールは料理が苦手だし、このRVパークは外で火を使ってはいけない。そこで、予め甲州市内のスーパーで買っておいたチーズフライとイモ天、そして北井精肉店さんで買った馬刺しが今日のディナー。ワインは試飲で沢山飲んだので、ビールと一緒に頂く。北井精肉店さん、お店の方の人柄も良かったし馬肉も最高に美味しい。夜が更けていき、目の前の絶景は夜景へと変化していく。最高の時間だ。

夜が明けると、昨日と変わらずすっきりしない天気。しかしながら、山の斜面を彩る雲の列が幻想的だ。晴れてもいい景色は眺められるはずだが、こういった景色も風土と合いまって心に残る。
ぶどうの丘
https://budounooka.com/
〒409-1302 山梨県甲州市勝沼町菱山5093
さて、次の目的地へ出発だ。まずはサントリー豊美の丘ワイナリーさんへ立ち寄って、その後は岐阜のキャンプ場を目指す。この様子はまた次回。
■今回の旅先
長野県甲府市のワイナリーとRVパーク 勝沼ぶどうの丘
【旅の経路】
精進湖 他手合浜 → マルサン葡萄酒 → 蒼龍葡萄酒 → フジクレールワイナリー → 大善寺 → 奥野田ワイナリー → 北井精肉店 → RVパーク 甲州市勝沼ぶどうの丘

【著者:ナチュール】
ワイン好きなGORDON MILLERスタッフ。特にナチュール系のワインが好きで、オーナーズキャンプでは参加された方にワインを振る舞っている。プライベートではC-01に乗り、GORDON MILLERのカー用品やアパレルを私生活でも楽しみながら、その魅力を発信中。