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バンライフレンタカーでめぐる、別府の夜と湯布院の朝霧

2025.11.06 バンライフレンタカーでめぐる、別府の夜と湯布院の朝霧

週の終わり。少し疲れた体と、まだどこかに行きたい気持ち。そんな金曜の夜は、思い立って旅に出るのがいい。どこに行くかを決めないまま、車に荷物を積み、夜の道を走り出す。行き先は、夜の別府、そして温泉と朝霧の街・湯布院。

一週間を終えて、外が少し暗くなりはじめたころ。「今夜、出ようか。」そんな気分でレンタカーを借りる。出発前に立ち寄るのは、杵築市山香町の複合施設 Parks Yamaga。地元の人に愛されるこの場所には、暮らしと旅をゆるやかにつなぐ店舗が並んでいる。slow food_YAMAGAではナチュールワインを、コストコのコーナーでは惣菜とパンを選ぶ。夕飯をどうしようか考える時間も、旅の準備のひとつ。

出発前に、すぐ隣の GORDON MILLER YAMAGA でラテを一杯。10月にオープンしたカフェでは、地元の素材を使ったメニューが並ぶ。ドリンクを片手に車に乗り、オリジナルブレンドの香りをたのしみながら、週末の小さな旅がはじまる。

Parks Yamaga
大分県杵築市山香町大字内河野2543-1
・営業時間:10:00〜21:00
・店舗:神田楽市 /VANLIFE RENTALCAR by GORDON MILLER /slow food_YAMAGA/Slow Town./コストコ再販店

GORDON MILLER Yamaga
大分県杵築市山香町大字内河野2543-1(Parks Yamaga 敷地内)
・営業時間:10:00〜18:00
・定休日:火 水曜日

2.夜の別府を歩く

別府の街は、金曜の夜に少しだけ浮き足立っている。観光客と地元の人が混ざり合う通りを、カメラを片手にあてもなく歩く。明かりの向こうに天狗の顔が見えて、賑やかなのに、どこか懐かしい気持ちになる。旅先というより、日常の延長にあるような夜。別府で泊まれば、この店で飲めるな――そんな次の旅のプランを考えながら歩いていた。

3.やまなみの湯でひと息

つい遅くなってしまった夜にうれしいのが「別府鉄輪温泉やまなみの湯」。朝まで営業しており、別府温泉の源泉を使った湯と多彩なサウナが揃う。スタジアム型のメインサウナをはじめ、漢方・塩・セルフロウリュなど多彩なタイプが揃う。源泉を冷やした水風呂に身を沈めれば、体が一気に目を覚ますような感覚。疲れが体の芯からほどけていく。ジムも併設されていて、もし近くに住んでいたら通い詰めてしまいそうだ。

別府鉄輪温泉やまなみの湯
・住所:大分県別府市野口東町7-1
・営業時間:12:00〜翌8:40(土日祝は24時間営業|月2回月曜15:00開店)
・料金:平日 580円|土日祝 680円

4.湯布院へ向かう夜の道

やまなみの湯をあとにして、湯布院へ向かう。大分の夜道は静かで、ところどころに野生動物の影がよぎる。慎重にハンドルを握りながら、ゆっくりと山を越えていく。途中の展望台で車を停めると、遠くの街にぽつぽつと灯りが浮かんでいた。冷たい空気の中、しばらくその景色を眺める。明るい時間に、もう一度来てみようと思った。

5.車内で晩酌

RVパークに着くころには、すっかり夜も更けていた。車内で映画を流しながら、オレンジワインを開ける。コストコの惣菜を並べて、ゆっくりと夜を味わう。窓の外には、音のない闇が広がっていた。特別なことは何もしていないのに、それだけで十分に贅沢だと思えた。

6.RVパーク湯布院

翌朝、窓を開けると一面の霧。音がやわらかく吸い込まれ、世界が静まり返っている。由布岳の姿は見えなかったが、白く光る空の下で目を覚ますのは心地よい。隣で車中泊していた高知の夫婦と立ち話をする。改造したバンで猫2匹と旅をしているそうだ。みかんをひとつもらって、こうした出会いも旅の醍醐味だと思う。

RVパークは、週末に思い立って旅に出られる場所。公式サイトから24時間予約ができ、チェックインは自動精算機で完結。ログづくりの管理棟は清潔で、トイレ・流し台・コインランドリー・電源など、必要な設備がしっかりと整っている。マイペースな旅にぴったりの拠点だ。

湯布院RVパーク
・住所:大分県由布市湯布院町川上3051-1
・営業時間:24時間利用可能(予約制)
・ 料金:60分 300円|24時間 最大2,500円(電源付き区画あり)

7.狭霧台で朝食

昨日の夜に通った道を、もう一度。霧が立ちこめ、山の輪郭がぼやけている。車を停めて外に出ると、白い空気の中に光が溶けていく。遠くに住む友人から電話が入り、少しのあいだ話をして、また静かな時間が戻る。ベーグルとコーヒー、そしてもらったみかんで朝を迎える。曇りの大分は、どこか幻想的で、その静けさが一日のはじまりを豊かにしてくれる。

狭霧台展望台
・大分県由布市湯布院町川上1946-14
・駐車場:あり(無料・約30台)
・アクセス:由布院駅から車で約10分/RVパーク湯布院から約5分

8.湯の坪街道を歩く

霧が薄れ、湯の坪街道へ。古き良き街並みに新しい店が並び、インバウンドの観光客でにぎわっている。おみやげを探す人の声、湯けむりに包まれた温泉街の匂い。歩くだけでも楽しい通りだ。

9.湯布珈琲でひとやすみ

街のにぎわいを抜け、湯の坪街道の一角にある「湯布珈琲」へ。白壁と木の質感が美しい古民家をリノベーションした店構えは、外から眺めても落ち着いた佇まい。暖簾をくぐると、丸い照明の光がやさしく空間を包み、香ばしい豆の香りがゆっくりと漂う。人気の湯布団子抹茶ラテと炭ラテをいただきながら、窓の外で降りはじめた雨の音を聞く。

店内には、自家焙煎の豆やドリップバッグ、手拭いやカップなどのオリジナルグッズも並んでいる。旅の途中、車の中で淹れるコーヒーを選ぶのもよさそうだ。

湯布珈琲
大分県由布市湯布院町川上1524-27(湯の坪街道沿い)
・営業時間:10:00〜17:00
・定休日:不定休

10.湯の坪温泉

メインの通りから一本入った場所にある「湯の坪温泉」。無人の小さな共同浴場だが、200円の料金を入れて扉を開けると、やわらかい湯けむりが立ちのぼる。湯は無色透明で少し熱め。とろみがあり、肌あたりがやさしい。湯船がひとつ、洗い場がふたつ。地元の人たちに守られてきたこの場所で、湯布院の暮らしに少し触れた気がした。

湯の坪温泉
・住所:大分県由布市湯布院町川上1087
・営業時間:6:30〜22:00
・料金:200円

11.ゆふいん道の駅

道の駅ゆふいんで “湯布のとりめし” を買って、車の中でゆっくり味わう。現在(2025年10月26日)は、店舗の建て替えに伴い工事中で、レストランとフードコートは休業中。物産館は仮設店舗で営業しており、地元の味やおみやげが並ぶ。リニューアル後の食堂も楽しみだ。道の駅は大分自動車道【湯布院IC】を降りてすぐの場所にあり、由布岳を望む玄関口として、観光客やドライバーに親しまれている。
情報ステーションには専属スタッフが常駐し、周辺の道路状況や観光案内も行っている。

道の駅ゆふいん
住所:大分県由布市湯布院町川北899-76
・営業時間:8:30〜17:30(物産館)
・定休日:不定休
・設備:物産館・観光案内・トイレ・EV充電スタンド

これからの湯布院は、紅葉が彩り、由布岳に雪が積もる季節。季節が変わるたびに、同じ道でも違う景色が見えてくる。また次の週末も、この道を走りたくなる。

今回の旅先

VANLIFE RENTALCAR by GORDON MILLER →Parks Yamaga→ 別府の街歩き → やまなみの湯 → RVパーク湯布院 → 狭霧台→ 湯の坪街道 → 湯布珈琲 → 湯の坪温泉 → 道の駅ゆふいん
日程: 1泊2日
走行距離: 約90km

【著者:みく】
VANLIFE RENTALCARのスタッフ。福岡から大分へ移住し、自然に囲まれた暮らしを送りながら、アートや旅を楽しんでいる。バンライフならではの自由な時間や出会いを表現の源に、仕事と日常を行き来しながら、旅の楽しさと暮らしの豊かさを伝えている。


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