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車中泊できるレンタカーでめぐる、阿蘇小国郷 水と湯けむりの旅

2026.06.08 車中泊できるレンタカーでめぐる、阿蘇小国郷 水と湯けむりの旅

山香を出て、熊本県阿蘇小国町・南小国町方面へ。今回の旅のテーマは、水と湯けむりをたどること。湧き続ける水源、立派な神社、まちの間を流れる川、山あいに立ちのぼる湯けむり、そしてローカルな温泉。道の駅で地元のものを買い、景色のいい場所で車中飯を楽しみ、夜は黒川温泉の中心近くで車中泊をした。目的地を急いでめぐるのではなく、気になった場所に寄り道しながら、土地の水や食、温泉に触れていくバンライフらしい、一泊二日の旅になった。

1.山香を出発、ジャージー牧場カップルへ寄り道

山香を出て、小国町方面へ向かう。旅の始まりは少し寄り道から。看板につられて立ち寄ったのは、ジャージー牧場カップル。阿蘇の牧場でとれた濃厚な牛乳とソフトクリームを味わう。
車旅のいいところは、気になる場所を見つけたときに、予定を少しゆるめられること。まっすぐ目的地へ向かうだけではなく、途中で立ち止まりながら、その土地へ少しずつ近づいていく。そんな余白のある出発になった。

ジャージー牧場カップル
住所:熊本県阿蘇郡小国町西里麻生釣2053-204
営業時間:平日 9:00〜17:00、土日祝 9:00〜18:00
定休日:木曜日(祝日の場合は営業)
駐車場:あり
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=ジャージー牧場カップル

2.道の駅 小国 ゆうステーションで、旅の入口に立ち寄る

小国町に入ってまず立ち寄ったのは、道の駅 小国。お土産や地元の野菜が並び、旅の途中にその町らしさを感じられる場所だ。建物のかたちも印象的で、外から見ても中に入っても少し特別な雰囲気がある。車を停めて、売店をのぞきながら、土地特有の作物や空気をしる。道の駅は、ただ休憩するだけでなく、その土地の入口のような場所だと思う。

道の駅 小国
住所:熊本県阿蘇郡小国町宮原1754-17
営業時間:8:30〜18:00
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=道の駅 小国

3.河津酒造 道の駅店で、地元のお酒を選ぶ

道の駅すぐそばにある、河津酒造 道の駅店に立ち寄る。地元のお酒が並ぶ中で選んだのは、人気だという「七歩蛇 秋水」。
旅先で地元のお酒をひとつ選ぶと、その日の夜の楽しみが少し増える。どこで飲もうか、何と合わせようかと考えながら車に戻る時間も、車旅らしい。地域のものを少しずつ買い足しながら、その日の過ごし方を組み立てていく。

河津酒造 道の駅店
場所:道の駅 小国 ゆうステーション内
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=河津酒造 道の駅店

4.けやき水源で、湧き続ける水に触れる

今回の旅で訪れたかった場所のひとつ、けやき水源へ。水は今も静かに湧き続けていて、近くに立つとその透明さと空気の静けさに引き込まれる。派手な観光地というより、町の中に大切に残されている神秘的な場所という印象だった。水面を眺めていると、広島から車中泊旅をしているという親子に出会った。少し言葉を交わすだけでも、同じように車で旅をしている人がいることがうれしくなる。水源を訪れる時間に、そんな小さな出会いが重なったのも印象に残っている。湧き続ける水と、そこに集まる人。小国町が「水の里」と呼びたくなる理由が、少しわかった気がした。

けやき水源
住所:熊本県阿蘇郡小国町宮原周辺
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=けやき水源

5.小国両神社、水の流れる境内へ

けやき水源の近くにある、小国両神社へ。境内に入ると、大きな杉の木が立ち並び、想像していたよりもずっと立派な神社だった。
敷地内には水も流れていて、ここでもまた水の気配に出会う。水源のそばに神社があり、その境内にも水が流れている。自然と信仰、暮らしが近い距離にあることが、小国町らしいと感じた。
大きな木々の下を歩いていると、少し時間の流れがゆっくりになる。車を走らせてきた体が、ここで一度静かに整うようだった。

小国両神社
住所:熊本県阿蘇郡小国町宮原1670
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=小国両神社

6.立岩水源、もうひとつの湧水へ

小国両神社をあとにして、もうひとつの水源、立岩水源へ向かう。けやき水源とはまた違う静けさがあり、車を降りて歩くだけで空気が少し変わるように感じた。
水源のまわりには緑が広がり、湧き出す水の音が静かに響いている。ひとつの町の中に、こうしていくつもの水の場所があることが、小国町の豊かさなのだと思う。
水源をひとつ訪れるだけでも十分に印象に残るけれど、続けてめぐることで、水がこの土地の風景や暮らしに深く根づいていることをより感じられた。

立岩水源
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=立岩水源

7.杖立川、山とまちの間を流れる水

小国町を移動していると、山からまちの間を水が流れていることに何度も気づく。杖立川もそのひとつ。川は観光地として立ち寄る場所というより、まちの風景の中に自然にある存在だった。
山の方から流れてきた水が、温泉街や暮らしのそばを通っていく。水源で見た静かな水とはまた違う、まちの中を通り抜けていく水。車窓から見える川の流れも、この旅の大事な景色になった。

8.南小国町総合物産館きよらカァサで、車中飯を選ぶ

お昼に向けて、南小国町総合物産館きよらカァサへ。地元の食材を使ったお弁当やコーヒー、野菜などが並んでいて、見ているだけでも楽しい。野菜はどれもおいしそうで、旅先の物産館らしいわくわく感があった。
今回は、ここでお弁当とコーヒーを買って、景色のいい場所へ移動することに。お店で食べる食事もいいけれど、好きなものを買って、車で気持ちのいい場所まで移動して食べられるのは、車旅ならではの楽しみ方だと思う。

南小国町総合物産館きよらカァサ
住所:熊本県阿蘇郡南小国町大字赤馬場1789-1
営業時間:9:00〜18:00(12月〜2月は9:00〜17:00)
休業日:12月31日〜1月1日
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=南小国町総合物産館きよらカァサ

9.景色のいい場所で、車中飯の時間

きよらカァサで買ったお弁当を持って、景色のいい場所へ移動する。車を停めて、窓の外の景色を見ながら食べるお昼ごはん。特別な準備をしなくても、それだけで十分に旅らしい時間になる。
車中飯は、料理をすることだけが楽しみではないと思う。土地のものを買って、好きな場所へ移動して、自分たちのペースで食べる。その自由さが、車中泊できるレンタカーの魅力のひとつだ。外の景色を眺めながら食べるお弁当は、いつもより少しゆっくり味わいたくなる。

10.湯けむりの山を眺めながら、夕方のドライブ

食事のあとは、のんびりとあたりをドライブする。山のところどころから湯けむりが上がっていて、温泉地に来たことを静かに感じさせてくれる。道を走りながら、湯けむりの上がる山を眺め、山の向こうに夕陽が沈んでいくのを見送る。どこかに急いで向かうというより、夕方の時間そのものを味わうようなドライブだった。水源、川、温泉。小国から南小国へ移動しながら、風景の中にいろいろな水の姿が見えてくる。

11.ホタルの里温泉、旧宮原線高架のそばで湯に浸かる

夕方、ホタルの里温泉へ。お賽銭箱に300円を入れて入る、ローカルな雰囲気の温泉だ。目の前には、今は使われていない旧宮原線の高架が残っていて、どこかノスタルジックな景色が広がっている。
湯には湯の花がたくさん浮いていて、温泉らしさをしっかり感じる。お湯は熱めで、体にじんわり染み渡るようだった。華やかな観光温泉とはまた違う、地域の中にぽつんとある湯。水と湯けむりをたどってきた一日の終わりに、こういう温泉に入れるのがうれしい。
湯から上がって外に出ると、目の前には廃線の高架。温泉の熱と、少し寂しさのある風景が重なって、忘れがたい時間になった。

ホタルの里温泉
住所:熊本県阿蘇郡小国町北里1534
営業時間:7:00〜21:00
料金:大人 300円
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=ホタルの里温泉 小国町北里1534

12.小国の蕎麦と地元野菜、夜の車中飯

温泉のあと、夜ごはんを探そうとしたけれど、この日は定休日のお店が多く、近くで食事ができる場所はあまり見つからなかった。そこで、売店で小国の蕎麦を買い、車内で茹でて食べることにした。
昼にきよらカァサで買っていた地元の野菜を付け合わせにして、道の駅で選んだ河津酒造の「七歩蛇」と一緒にいただく。予定していた外食ではなかったけれど、結果的にはこの土地で買ったものを車内でゆっくり味わう、いい夜になった。
木のテーブルに蕎麦と野菜、日本酒を並べるだけで、車内が小さな食卓になる。お店が開いていない日でも、その土地のものを買って、自分たちのペースで夜を過ごせる。こういう自由さも、車中泊できるレンタカーならではだと思う。

13.黒川温泉ふれあい広場で車中泊

この日の車中泊場所は、黒川温泉ふれあい広場。黒川温泉の真ん中で車中泊できるなんて、なんとも贅沢だ。施設の方に確認したところ、利用は問題ないとのことだった。
ただし、観光用の駐車場でもあるため、混み合う時間帯は車の出入りが多くなる。広い駐車場ではないので、大型のキャンピングカーなどは、少し先の駐車場を案内しているとのこと。訪れる際は、現地の案内や混雑状況に合わせて利用したい。
トイレはきれいで、近くには川が流れている。温泉街の中心にいながら、夜は車内で静かに過ごすことができた。湯上がりの体で、黒川温泉の空気の中にそのまま留まれる。車中泊できるレンタカーだからこそできる、特別な夜だった。

黒川温泉ふれあい広場
備考:利用時は現地の案内や混雑状況をご確認ください
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=黒川温泉ふれあい広場

14.朝の黒川温泉を散歩する

翌朝、木漏れ日の中目を覚ます。昨日買ったドリップパックの珈琲を車内で淹れてひと息つく。窓の外には、黒川温泉の朝の空気がある。車内で朝を迎えると、旅の続きがすぐそばにあるように感じられる。
少し落ち着いてから、周辺を散歩する。黒川温泉の街並みを歩きながら、川の音や、湯の気配を感じる。前日の夜とはまた違って、朝の温泉街は静かで気持ちがいい。
車を停めた場所からそのまま歩き出せるのも、この場所で車中泊したからこその楽しみだった。

15.ふもと旅館で、竹に包まれる朝風呂

朝風呂は、ふもと旅館へ。露天風呂に浸かると、竹に包まれたような景色が広がっていた。日本ならではの静かな美しさがあり、朝から体も気持ちもゆっくりほどけていく。
前日にローカルな温泉へ入り、翌朝は黒川温泉の旅館で朝風呂に入る。ひとつの旅の中で、違う表情の温泉を楽しめるのもこのエリアの魅力だと思う。朝の光、竹の緑、湯のあたたかさ。車中泊のあとにこうして温泉へ歩いて行ける時間は、とても贅沢だった。

住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6697
料金:入浴大人500円、3歳~小学生300円
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=ふもと旅館 黒川温泉

16.すっきりとした体で帰り道へ

朝風呂で体がすっきりしたところで、帰路につく。前日にたどった水源や神社、川、湯けむりの山、ローカルな温泉、そして黒川温泉の朝の街並み。ひとつひとつの景色が、帰り道の車窓に重なって見える。
今回の旅は、どこかひとつの名所を目指すというより、水と温泉の気配をたどりながら、寄り道を重ねていく時間だった。道の駅で地元のものを買い、景色のいい場所で車中飯を食べ、温泉の近くで眠り、朝の温泉街を歩く。
車中泊できるレンタカーでめぐることで、目的地だけでなく、その前後の時間まで旅にすることができる。小国町・南小国町は、水の音や湯けむりに耳を澄ませながら、ゆっくり走りたくなる場所だった。

■今回の旅先

DAY1
山香 出発 → ジャージー牧場カップル → 道の駅 小国 → 河津酒造 道の駅店 → けやき水源 → 小国両神社 → 立岩水源 → 杖立川 → 南小国町総合物産館きよらカァサ → ホタルの里温泉 → 黒川温泉ふれあい広場

DAY2
黒川温泉ふれあい広場 → 車内でコーヒー → 黒川温泉街を散歩 → ふもと旅館 → 帰り道

【著者:みく】
VANLIFE RENTAL CARのスタッフ。福岡から大分へ移住し、自然に囲まれた暮らしを送りながら、アートや旅を楽しんでいる。バンライフならではの自由な時間や出会いを表現の源に、仕事と日常を行き来しながら、旅の楽しさと暮らしの豊かさを伝えている。


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