山に登る日は、少しだけ余裕をもって入りたい。当日の朝に慌てて出発するよりも、前日に近くまで移動して、静かな場所で一度落ち着いてから向かう、そんな旅の仕方があるのではないか。今回は、車中泊できるレンタカーで湯布院へ。由布岳登山の前日に街中のRVパークへ入り、近くのスーパーで買い出しをして、車内でごはんとお酒を楽しむ。翌朝、由布岳へ登り、下山後は車内でひと休みしてから温泉へ。山に登る時間だけではなく、その前後の過ごし方も含めて、ひとつの旅として巡った。
1.山香を出発、由布院へ

山香を出て、由布院方面へ向かう。今回の目的は、由布岳に登ること。けれど、登山だけを目的にするのではなく、その前後の時間もゆっくり楽しみたかった。
車中泊できるレンタカーなら、前日に近くまで移動して、翌朝にそのまま山へ向かうことができる。当日の朝に慌てて出発しなくていい。それだけで、旅の始まり方が少し変わる。
2.街中にある車中泊拠点「RVパーク由布院 A BASE」


この日の拠点は、由布院の街中にあるRVパーク由布院 A BASE。由布岳を正面に見ることができる場所にあり、観光にも車中泊にも使いやすい立地だ。近くにはスーパーやコンビニ、温泉もあり、買い出しにも困らない。旅の途中で必要なものを少し買い足して、そのまま車内で過ごせる。この気軽さが、車中泊旅のいいところだと思う。
RVパーク由布院 A BASE
住所:大分県由布市湯布院町川上2966-14
料金:1泊 3,500円 / 1台
チェックイン:12:00〜17:00
チェックアウト:〜12:00
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=RVパーク由布院 A BASE
3.スーパーで買い出し、車中飯の夜


車を停めたあと、近くのスーパーへ。惣菜と、翌朝に少し食べられるもの、それからお酒をひとつ選ぶ。この日は、由布市庄内町の麻生本店がつくる「豊後富士 原酒」を買った。「豊後富士 原酒」は、割り水をしていない原酒で、少し甘みがあり、どっしりとした飲みごたえのある日本酒。由布岳に登る前夜に、由布の地酒を少しだけ飲む。
特別な料理を用意しなくても、地元のスーパーで買ったものを車内でゆっくり食べるだけで、十分に旅らしい。翌日の登山に備えて、飲みすぎない程度に少しだけ。
2人分の寝具を並べても車内は十分なスペースがあり、外の空気を感じながら過ごす夜は、思っていたよりも落ち着く。
4.由布岳へ向かう朝


朝、車内で目を覚ます。RVパークのすぐ横に川がながれているので、すこし散歩する。前日に山まですぐ近くまで来ているので、気持ちに少し余裕がある。身支度を整えて、由布岳の登山口へ向かう。
由布岳は、遠くから見てもすぐにわかる形をしている。近づくにつれて、その輪郭が少しずつ大きくなっていく。山に入る前のこの時間も、登山の一部のように感じる。
由布岳正面登山口
住所:大分県由布市湯布院町川上周辺
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=由布岳正面登山口
5.自分のペースで登る「由布岳」





由布岳を登りはじめる。歩き出すと、街で過ごしていた時間から少しずつ離れていく。足元を見て、呼吸を整えて、自分のペースで進む。途中で立ち止まると、風の音と足音だけが残る。遠くに湯布院の街が見え、さっきまで車を停めていた場所や、前の夜に過ごした時間が少し遠く感じられる。山に登ると、体は疲れる。でもその分、余計なことを考えなくなる。ただ一歩ずつ進んで、景色を見て、また歩く。それだけの時間が心地よかった。
6.下山後、車内でひと休み

下山後は、すぐに移動せず、駐車場に停めた車の中で少し休む。登山靴を脱いで、座席に体をあずけるだけで、山を歩いていた時間が少しずつ落ち着いていく。
外で休むのも気持ちいいけれど、天気や人の多さを気にせず、自分たちのペースでひと息つける場所があるのはありがたい。荷物を置けて、着替えもできて、少し横になることもできる。登山のあとにこの余白があるのは、車中泊できるレンタカーならではの楽しみ方だと思う。
7.下山後に立ち寄る「由布岳温泉」



車内で少し休んだあと、由布岳温泉へ向かう。名前の通り、由布岳を近くに感じられる立ち寄り湯だ。特別に家族風呂の中を写真に撮らせてもらった。浴槽内はとても綺麗に管理されており、家族風呂からも、大浴場からも由布岳が見える。とても満たされる時間だった。
由布岳温泉
住所:大分県由布市湯布院町川上2425-2
営業時間:9:30〜17:00(天候等により変動あり)
定休日:不定休
料金:大人 600円、子ども 300円|貸切家族風呂(内湯と露天風呂付)1時間 2200円
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=由布岳温泉
8.由布院の神社へ「宇奈岐日女神社」




温泉のあと、近くにある宇奈岐日女神社へ立ち寄る。大きな目的があるわけではないけれど、旅の終わりにこういう場所へ寄ると、気持ちが少し整う。境内には、長い時間を感じる木々や切り株が残っている。由布院の街のすぐそばにありながら、少し空気が変わるような場所だった。
宇奈岐日女神社
住所:大分県由布市湯布院町川上2220
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=宇奈岐日女神社
9.帰り道

前日に近くまで移動して、車内でゆっくり過ごしてから山に登る。登山のあとも、すぐに日常へ戻るのではなく、車内でひと息ついて、温泉に立ち寄ってから帰る。登山の前後を含めて旅にできるのは、車中泊できるレンタカーならではだと思う。前日の夜から翌日の下山後まで、自然の中に身を置く時間が続いていく。山の近くで眠り、朝を迎え、歩いたあとに休む。そんな時間も含めて、由布岳の一泊二日になった。
■今回の旅先
DAY1
山香 出発 → 由布院へ移動 → RVパーク由布院 A BASE → スーパーで買い出し → 車中飯・豊後富士 原酒 → 車中泊
DAY2
RVパーク由布院 A BASE → 由布岳正面登山口 → 由布岳登山 → 駐車場で車内休憩 → 由布岳温泉 → 宇奈岐日女神社

【著者:みく】
VANLIFE RENTAL CARのスタッフ。福岡から大分へ移住し、自然に囲まれた暮らしを送りながら、アートや旅を楽しんでいる。バンライフならではの自由な時間や出会いを表現の源に、仕事と日常を行き来しながら、旅の楽しさと暮らしの豊かさを伝えている。



