GORDON MILLER YAMAGAに立ち寄り、軽バン S-01(ハイゼットカーゴベース)を借りて、別府湾に面した大分県日出町へ。今回訪れたのは、梅雨の雨が降り続く日。青空や遠くまで見渡せる景色はなかったけれど、その代わりに、湯気の立つ温泉や静かな海、雨音が響く車内の時間に出会えた。温泉で体を温め、海辺で車中泊をし、地元のパンとコーヒーを買って、好きな場所で朝食を楽しむ。目的地を急いで巡るのではなく、その日の天気に合わせながらゆっくり過ごす。晴れの日とは少し違う、梅雨の日出町をめぐる一泊二日の旅になった。
1.赤松温泉で、雨の夜を温める





旅のはじまりは、赤松温泉。入口にはたくさんの柴犬、浴室にはたくさんの植物、そして鳥がいるらしい。そんな噂を聞いていたこともあり、訪れる前から冒険心をくすぐられていた。国道10号線沿いに建つ、一見すると少し不思議な外観。それでいて、どこか懐かしい雰囲気の温泉だ。最後のお客さんになったこともあり、ご厚意で、特徴的な浴場の中を撮影させていただくことができた。湯気が立ちのぼる浴槽、岩風呂のような造り、周囲を埋め尽くす植物。少し時間が止まったような空気の中で、どこか野生のワニにでもなったような、ワイルドな気分になる。その一方で、シャワーやドライヤー、ロッカーもきちんと備えられている。その不思議なバランスもまた、面白い。雨で冷えた体をゆっくり温め、今日の宿泊地へ向かう。
赤松温泉
住所:大分県速見郡日出町藤原6371
営業時間:9:30〜21:00
料金:大人400円、小人300円
電話:0977-72-8310
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=赤松温泉 大分県速見郡日出町藤原6371
2.雨の夜、車内が小さな食卓になる

今夜は糸ヶ浜海浜公園で車中泊。その前に、近くのスーパーで買った惣菜とカボスを使ったお酒を広げ、車内でゆっくり夜ごはんをいただく。外では雨が屋根を叩き続けている。そんな日は無理に外へ出なくてもいい。テーブルを広げ、ランタンを灯せば、車内は小さなダイニングになる。天気に合わせて過ごし方を変えられることも、車中泊旅の魅力のひとつだ。
3.糸ヶ浜海浜公園で、海辺の車中泊


別府湾に面した糸ヶ浜海浜公園へ。海辺のキャンプ場は、波の音と雨音だけが聞こえる静かな夜だった。晴れていれば星空を見上げていたかもしれない。でも、この日は車内で本を読んだり、今日撮った温泉の写真を眺めたり。雨の日だからこそ、車の中で過ごす時間が心地よく感じられた。
糸ヶ浜海浜公園
住所:大分県速見郡日出町大神6842
休業日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌日、7・8月は無休)
キャンプ利用時間:13:00〜翌11:00
キャンプ料金:オートキャンプ 電源あり 3,670円/電源なし 3,140円
予約電話:0977-72-0555(糸ヶ浜管理事務所)
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=糸ヶ浜海浜公園 大分県速見郡日出町大神6842
※公園駐車場など、キャンプ場以外の場所での車中泊は禁止されています
4.朝の糸ヶ浜。静かな海を歩く



翌朝。雨は少し落ち着いたものの、空はまだ厚い雲に覆われていた。糸ヶ浜を歩くと、波の音よりも雨粒が葉に落ちる音の方が近くに聞こえる。晴れた日の華やかさはない。でも、人の少ない海辺には梅雨ならではの静けさがあった。車中泊だからこそ迎えられる朝。起きてすぐ海へ歩いて行ける距離も、この場所の魅力だ。シャワー室もあり、海水浴を楽しむのも良さそうだ。
5.ジョルノスブレッド&デリで、旅のパンを選ぶ



朝食はジョルノスブレッド&デリへ。実はここで焼かれているパンは、GORDON MILLER YAMAGAで提供しているホットドッグやホットサンドにも使わせてもらっている。店内に並ぶパンを見ていると、「いつも食べているパンはここで焼かれているんだ」と少し嬉しくなる。今回はどこか落ち着ける場所で食べようと思い、サンドイッチを購入した。
ジョルノスブレッド&デリ
住所:大分県速見郡日出町3889 グリーンコーポふじの1F
営業時間:7:30〜18:00
定休日:木曜日
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=ジョルノスブレッド&デリ
6.merry coffeeで、梅雨の朝をゆっくり過ごす



パンを買ったあとは、merry coffeeへ。白を基調にした落ち着いた店内で、ゆっくりコーヒーをいただく。本来なら窓から別府湾を眺められるそうだ。今日は梅雨らしい空模様で、その景色は少し霞んでいた。それでも、雨の日の店内には晴れの日とは違う居心地の良さがある。この日はおかわりが半額だったので、テイクアウト用にもう一杯お願いした。
merry coffee
住所:大分県速見郡日出町豊岡337-1 プレミアムビル102
営業時間:11:00〜17:00(L.O.16:30)
定休日:水曜日、不定休あり
駐車場:あり
備考:営業時間・定休日は変更になる場合があります。訪問前に店舗SNSなどで最新情報をご確認ください。
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=merry coffee
7.落ち着く場所に移動して、車内でランチ

ジョルノスで買ったサンドイッチ。merry coffeeで淹れてもらったコーヒー。それを持って、海を眺められる場所へ車を走らせる。雨は降ったり止んだり。外で食べるには少し難しい天気だったけれど、車内なら気にならない。好きな景色の前に車を停め、テーブルを広げるだけで、小さなカフェになる。雨の日でも、自分たちのペースで旅を楽しめる。それも、この車だからこその過ごし方だと思う。
8.雨に霞む別府湾を走る


ご飯を食べたあとは、海沿いをのんびりドライブ。窓についた雨粒越しに見る別府湾は、晴れた日とはまったく違う表情だった。海と空の境目が曖昧になり、静かに時間だけが流れていく。急がず、気になった場所で車を停めながら進む。梅雨の旅は、そんな走り方がよく似合う。
9.山田湧水で、水を汲む
海辺から少し山へ入り、山田湧水へ。鹿鳴越連山に降った雨が長い時間をかけて湧き水となり、この場所へ流れ出している。雨の日に訪れたからこそ、水の循環をより近くに感じられた。感謝をしながら、自分へのお土産がてら水を汲む。


山田湧水
住所:大分県速見郡日出町大字豊岡4615
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=山田湧水
10.日出若宮八幡神社へ。海を見守る場所で旅を終える




旅の最後は、日出若宮八幡神社へ。雨に濡れた石段や鳥居には、長い時間が積み重なったような静けさがあった。今回の日出町の旅は、晴れの絶景を求める旅ではなかった。雨音を聞きながら眠り、温泉で温まり、パンとコーヒーを持って好きな場所で朝食を楽しむ。その土地の暮らしに寄り添いながら、ゆっくり過ごす。そんな旅の楽しみ方を、改めて教えてくれた一泊二日だった。
日出若宮八幡神社
住所:大分県速見郡日出町2831-1
電話:0977-72-3217
駐車場:神社向かいの駐車場(20台程度)
Googleマップ:https://maps.google.com/?q=日出若宮八幡神社
■今回の旅先
DAY1
山香 出発 → 赤松温泉 → 糸ヶ浜海浜公園 → 車内で夜ごはん → 車中泊
DAY2
糸ヶ浜海浜公園 → 朝の糸ヶ浜散歩 → ジョルノス ブレッド&デリ → merry coffee → 海を眺めながら車内で朝食 → 別府湾沿いをドライブ → 山田湧水 → 日出若宮八幡神社

【著者:みく】
VANLIFE RENTAL CARのスタッフ。福岡から大分へ移住し、自然に囲まれた暮らしを送りながら、アートや旅を楽しんでいる。バンライフならではの自由な時間や出会いを表現の源に、仕事と日常を行き来しながら、旅の楽しさと暮らしの豊かさを伝えている。



