GORDON MILLER YAMAGAで、軽バン S-01(ハイゼットカーゴベース)を借り、大分県由布市の山あいに佇む湯平温泉へ。今回の目的地は、石畳の坂道に旅館や店が並ぶ、小さな温泉街。湯平へ向かう途中には森を歩き、山あいの食堂でお昼を食べ、田園風景の中をゆっくりと走る。そして日が暮れたころ、湯平温泉へ。暗闇の中に赤い提灯が灯り、川の音が響く石畳の道を歩く。夜は温泉街の小さな店へ立ち寄り、一日の終わりには由布院まで車を走らせ、RVパークで夜を過ごした。翌朝、由布院で目を覚ます。窓の外に広がる山を眺めながら、再び帰り道へ。湯平温泉を中心に、由布の山あいをゆっくりと巡る1泊2日のバンライフ旅。
1.湯平へ向かう途中、由布ゆのひら森林公園と神社へ




今回の目的地は湯平温泉。けれど、せっかくクルマで向かうなら、目的地までの時間もゆっくり楽しみたい。まず立ち寄ったのは「由布ゆのひら森林公園」。クルマを降りると、頭上を木々の葉が覆い、湿り気を含んだ森の空気に包まれる。苔をまとった大きな岩、その間を縫うように流れる水。目的地へ急ぐのではなく、気になる場所にクルマを停めて、少し歩いてみる。そんな時間から、今回の旅が始まった。森を歩いたあとは、公園内にある神社にも立ち寄った。木々に囲まれた鳥居と社殿を眺めながら境内をゆっくり歩いていると、自然と心も落ち着いていく。クルマに戻ってひと息つき、これからのルートを考えながら、しばらくのんびりと過ごした。
由布ゆのひら森林公園
所在地:大分県由布市湯布院町湯平
問い合わせ:0977-86-2367(湯平温泉観光案内所)
施設案内:由布市公式サイト
Googleマップ:由布ゆのひら森林公園
2.日輪食堂で鶏白湯ラーメン



森を歩いたあとは、「日輪食堂」へ。木を基調とした店内には、ラーメンやスープへのこだわりが手書きの言葉で記されている。いただいたのは、白く泡立ったスープが印象的な鶏白湯ラーメン。ひと口いただくと、まろやかなスープの中に鶏の旨みがしっかりと感じられる。重たすぎず、クリーミーなスープがとても美味しい。旅先で食べたものは、不思議とその前後の景色まで一緒に記憶に残っている。またこの辺りを走ることがあれば、立ち寄りたくなる一杯だった。
日輪食堂
住所:大分県由布市庄内町西1022-1
電話:097-582-3331
営業時間:10:00〜21:00(L.O.20:30)、水曜10:00〜15:00(L.O.14:30)
Googleマップ:日輪食堂
3.田園風景の先にある湯平温泉へ

食事を終え、再びクルマへ。湯平温泉へ向かう道の途中には、田園風景が広がっていた。気持ちいのいい風が通り抜ける道を走っていると、目的地までの「移動」が、いつの間にか旅そのものになっていく。気になる場所があれば停まり、また走る。山と田んぼの間を抜けながら、目的地へ向けて少しずつ進んでいく。
4.石畳の温泉街を歩く





山あいの道を進み、湯平温泉へ。温泉街の中央には、花合野川に寄り添うように石畳の坂道が続いている。湯平は古くから湯治場として栄えた場所。現在につながる石畳は、およそ300年前につくられたものとされている。細い坂道と古い建物。そのすぐそばから聞こえてくる川の音。大きな観光施設が並ぶ場所とは少し違い、歩いていると、町の暮らしの中へそっと入っていくような感覚がある。所々にアートがあるのも面白い。坂道をのぼったり、横道を覗いたり。気ままに街並みを散策する。
5.赤提灯が灯る、湯平温泉の夜




湯平温泉を訪れたなら、赤提灯が灯っている景色もみていこうと、日暮まで待つことに。辺りが暗くなり始めると、石畳に沿って赤い提灯が灯り出す。昼間とは、また違う表情だ。暗闇の中を、小さな赤い光が坂の上まで連なっている。少し雨が降ったのもあり、石畳にも灯りが反射している。湯平温泉の夜は華やかというより、静かでどこかに迷い込んだような気持ちにもなる。地元の人が歩いていたので少し話を聞くと今営業している温泉も二つだけになり、
「銀の湯」で温泉にも浸かった。赤提灯の下、入口から暖かな灯りが漏れている。石畳の町を歩くだけでなく、その町の湯に浸かる時間も、今回の旅のひとこまになった。
共同浴場 銀の湯
住所:大分県由布市湯布院町湯平351-7
営業時間:10:30〜20:00
定休日:不定休
入浴料:中学生以上300円、小学生100円、5歳以下無料
問い合わせ:0977-86-2367(湯平温泉観光案内所・石畳の驛つるや)
Googleマップ:銀の湯
湯平温泉
所在地:大分県由布市湯布院町湯平
湯平温泉観光案内所:0977-86-2367
Googleマップ:湯平温泉
6.小さな灯りを見つけて、傘姉妹へ





夜は湯布院の街に向かい、「傘姉妹」へ。入口には暖簾が掛かり、その周りを囲むように植物が生い茂っている。少し勇気を出して中へ入ると、使い込まれた木のカウンターや手書きのメニュー、棚に並ぶ品々が目に入った。佐伯の漁師町から移住してきた夫婦が、長い年月をかけてつくり上げたお店だそうだ。名物の鉄板で焼かれた目玉焼きや、大分の郷土料理「りゅうきゅう」をいただきながら、ゆっくりと夜を過ごす。今は一人で店を切り盛りしている、気さくな女将さんとの会話も楽しい。そこで人と話し、料理を味わうことで、旅先だった場所が少しだけ身近な場所へと変わっていく。
傘姉妹
所在地:大分県由布市湯布院町湯平(取材時の記録)
営業時間:17:00〜22:00
定休日:火曜日
Googleマップ:傘姉妹
7.RVパーク|由布院 A BASEで一泊



湯平で夜を過ごしたあとは、由布院へ。この日の宿泊場所は「RVパーク|由布院 A BASE」。クルマを停め、車内を眠るための空間へと整えていく。由布院 A BASEは、由布院の中心部に位置するRV・EV車向けの宿泊スペース。由布岳を望むロケーションにあり、トイレや洗面、Wi-Fi、電源などの設備も用意されている。ほろ酔いのまま、今日一日の出来事をゆっくりと思い返す。自分だけの空間で、その日の余韻に浸りながら身体を休められるのも、バンライフならではの魅力だ。
RVパーク|由布院 A BASE
住所:〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上2966-14
電話:0977-84-2300
料金:1泊 3,500円
チェックイン:12:00〜17:00/チェックアウト:11:30まで
施設案内:公式サイト
Googleマップ:RVパーク|由布院 A BASE
8.由布院の朝、帰り道にGran’maへ




翌朝、目を覚ましクルマのドアを開ける。澄んだ空気の向こうに、山が見える。昨日の湯平とはまた違う、由布院の朝。荷物を整え、再び運転席へ。帰り道に立ち寄ったのは、パン屋さんの「Gran’ma」。可愛らしい赤い建物の中には、手作りのパンが並んでいて、店内は早くから賑わっていた。窓からのどかな風景が見える、明るい店内。山あいをめぐった一泊二日の最後に、パン屋さんへ寄り道をする。帰る前のひとときも、旅の記憶に加わった。
Gran’ma
住所:大分県由布市湯布院町川上2794-2
電話:0977-85-5456
営業時間:8:00〜17:00
定休日:水曜・木曜
Googleマップ:Gran’ma
9.山を眺めながら、帰り道へ

由布院の街をあとにして、再びクルマを走らせる。町を抜けると、目の前には大きな山の景色が広がった。由布院 A BASEからは由布岳を望むことができ、この辺りを走る道そのものも山の景色を楽しめるロケーションになっている。湯平の石畳や赤提灯を思い出しながら、ゆっくりと山を離れていく。目的地へ向かう時間も。その町で過ごす時間も。朝起きて、家へ帰る時間も。クルマで旅をすると、そのすべてがひとつながりになる。またどこかへ走りたくなる余韻を残しながら、今回の旅を終えた。
■今回の旅先
DAY1
GORDON MILLER YAMAGA → 由布ゆのひら森林公園・神社 → 日輪食堂 → 湯平温泉街 → 傘姉妹 → RVパーク|由布院 A BASE → 車中泊
DAY2
由布院 A BASE → 由布院の町を出発 → Gran’ma → 山を眺めながら帰路へ

【著者:みく】
VANLIFE RENTAL CARのスタッフ。福岡から大分へ移住し、自然に囲まれた暮らしを送りながら、アートや旅を楽しんでいる。バンライフならではの自由な時間や出会いを表現の源に、仕事と日常を行き来しながら、旅の楽しさと暮らしの豊かさを伝えている。



