朝起きて、その日の天気を見て行き先を決める。気になる道を走って、いい景色を見つけたらクルマを停める。夜になれば、そのまま車内を今日の居場所にする。
そんな自由な旅を可能にしてくれるのが、車中泊というスタイルだ。
なかでもトヨタ ハイエースは、広い荷室と自由度の高い車内空間を持ち、車中泊やキャンプ、バンライフを楽しむクルマとして多くの人に選ばれている。
寝る。積む。食べる。くつろぐ。ときには仕事をする。大きな箱のような車内を、自分の好きなものや過ごし方に合わせてつくっていけることも、ハイエースの面白さだ。
今回は、ハイエースで快適に車中泊をするために知っておきたいことから、車内で心地よく過ごすための装備やレイアウトまで紹介。さらに、GORDON MILLER MOTORSがハイエースをベースにつくる「GMLVAN V-01」を通して、その先にあるバンライフについて考えていく。
目次
・ ハイエースという大きな箱を、自分の居場所にする・ 「眠る」から「過ごす」へ。車内を整える6つのポイント
・ 車中泊は、寝る時間だけのものじゃない
・ ハイエースを、外へ持ち出せるガレージに。GMLVAN V-01
・ 使う人によって変わっていく、ハイエースの車内
・ 車中泊の先にある、バンライフ
ハイエースという大きな箱を、自分の居場所にする

ハイエースの魅力は、なんといっても後ろに広がる大きな荷室にある。
もともとは多くの荷物を運ぶためにつくられた商用バン。そのシンプルで広い空間は、使う人次第でまったく違う姿に変わっていく。
キャンプギアを積み込む収納庫にもなるし、フラットなベッドをつくれば寝室にもなる。テーブルを置けばダイニングに、バックドアを開ければ目の前の景色まで含めてひとつのリビングになる。
用途をひとつに決めつけず、その日の遊び方や旅のスタイルに合わせて使い方を変えられる。そんな余白があるからこそ、ハイエースは車中泊やバンライフと相性がいい。
身体を伸ばして眠れる場所をつくる
車中泊で最初に考えたいのは、やはり眠る場所だ。一日の終わりに、シートの段差を気にしながら身体を丸めて眠るのと、足を伸ばして横になれるのとでは、翌朝の感覚も大きく違う。
広い荷室を持つハイエースなら、ベッドキットやフロアボードなどを使ってフラットな就寝スペースをつくりやすい。旅を続けるための場所だからこそ、まずはしっかり休めることを大切にしたい。

遊び道具と、過ごす場所を両立する
自転車。外へ遊びに出るほど、クルマに積むものは増えていく。
寝具や着替えだけではなく、テーブルやチェア、調理道具、お気に入りのギア。そのすべてを持ち出しながら、自分が座ったり眠ったりする場所も残しておきたい。
ハイエースの車内では、収納と居住スペースをどう共存させるかも楽しみのひとつになる。何を持っていくか。どこにしまうか。使い続けるうちに、その人だけの車内が少しずつできあがっていく。

決まった使い方がないことも、ハイエースの魅力
週末だけ車中泊する人もいれば、何週間もクルマで旅をする人もいる。ひとりで出かける人もいれば、家族や愛犬と一緒に過ごす人もいる。
大切なのは、誰かの正解をそのまま真似することではなく、自分がそのクルマで何をしたいのかを考えること。余白のあるハイエースだからこそ、その答えを自分でつくっていくことができる。
「眠る」から「過ごす」へ。車内を整える6つのポイント
ハイエースなら、寝袋やマットを持ち込むだけでも車中泊はできる。ただ、何度も旅をしたくなるような居場所にするなら、少しだけ目を向けたいことがある。
1|一日の終わりに、身体を休められるベッド
小さな段差でも、一晩眠るとなると身体には意外と負担がかかる。車中泊ではできるだけ水平で、身体を伸ばせる寝床をつくっておきたい。
もうひとつ大切なのは、寝るたびに大掛かりな準備をしなくていいこと。荷物を全部外へ出さなくてもベッドをつくれるようなレイアウトなら、旅先での時間もより自由になる。
2|車内を自分だけの場所にするカーテンやシェード
日が暮れて車内に明かりを灯すと、外からは思っている以上に中がよく見える。
カーテンやシェードを閉めれば、そこから先は小さなプライベート空間だ。着替えたり、横になったり、周囲を気にせずゆっくり過ごす。その安心感も、快適な車中泊には欠かせない。

3|夜の時間をつくる照明
暗くなった車内で、食事をしたり、荷物を整理したり、本を読んだり。夜も車内で過ごすなら、照明はただ明るければいいというものでもない。
必要なときにはしっかり照らし、落ち着きたいときには少し光を落とす。暖色の柔らかな光があれば、無機質だった車内も少しずつ部屋のような表情へ変わっていく。

4|好きな道具を気持ちよく積める収納
車中泊では、意外と多くのものと一緒に過ごすことになる。寝具、衣類、食料、調理道具、それぞれの遊びに使うギア。
ベッド下やシート下などをうまく使い、必要なものが必要なときに取り出せるようにしておけば、限られた車内でも気持ちよく過ごせる。「積める量」だけではなく、「積んだまま心地よくいられるか」も考えてみたい。

5|車内にひとつ、腰を落ち着けられるテーブル
旅先で淹れたコーヒーを置く。買ってきたものを広げて食べる。パソコンを開く。明日のルートを考える。
小さなテーブルがあるだけで、荷室だった場所は一気に「過ごす場所」へ変わる。雨の日や、外へ出るほどでもない少しの時間に、クルマの中で落ち着ける場所があるのは意外と心地いい。

6|旅のスタイルに合わせて考える電源
スマートフォンやカメラの充電、パソコン、時には小さな家電。旅のスタイルによって、必要な電源も変わってくる。
短い旅ならモバイルバッテリーでもいい。長く車中泊をするならポータブル電源を取り入れる方法もある。実際にV-01で長期間バンライフを楽しむオーナーも、フロアボード下のスペースを利用してポータブル電源を積載している。
新型ハイエースをベースにしたGMLVAN V-01では100V外部電源にも対応。キャンプ場やRVパークなど、電源設備のある場所で過ごす選択肢も広がっている。
何でも持ち込むのではなく、自分が車内でどんな時間を過ごしたいのか。その答えに合わせて必要なものを選ぶことも、バンライフの楽しみ方のひとつだ。

車中泊は、寝る時間だけのものじゃない

車中泊という言葉から最初に想像するのは、やはり「クルマの中で眠ること」だろう。
けれど、実際の旅で車内にいる時間の多くは、眠っていない。
朝起きてバックドアを開ける。外の空気を入れながらコーヒーを淹れる。雨が降れば車内で少し待つ。次にどこへ行こうかと地図を見る。何もせず、窓の外を眺めているだけの日もある。
だからこそ、車中泊仕様のハイエースを考えるなら、「何人眠れるか」だけではなく、「起きている時間をどう過ごせるか」も大切にしたい。
ベッドがソファになり、ソファがまた大きな荷室へ戻る。その時々に合わせてひとつの空間の役割が変わることで、クルマは移動の道具から、自分の居場所へと変わっていく。
ハイエースを、外へ持ち出せるガレージに。GMLVAN V-01

GORDON MILLERが大切にしているのは、クルマそのものだけではなく、そのまわりにある時間や暮らしだ。
好きな道具を集めたガレージのように、自分のこだわりをひとつの空間へ詰め込む。そして、その場所ごと外へ持ち出していく。
そんなバンライフをかたちにした一台が、トヨタ ハイエースをベースにしたGORDON MILLER MOTORSの「GMLVAN V-01」だ。
クラシックな丸目四灯のフロントフェイス。天然木を使った車内。そして、旅の途中で眠り、くつろぎ、荷物を積むためのさまざまな仕掛け。ハイエースが持つ大きな余白を、GORDON MILLERらしいひとつの空間へ仕立てている。
座る、くつろぐ、眠る。姿を変えるREVOシート
セカンドシートには、主にキャンピングカーなどで使用されるREVOシートを採用している。
走るときにはシートとして。目的地へ着けばソファのように。夜になればフルフラットにして、大きなベッドスペースへ。旅のシーンに合わせて、ひとつの空間を使い分けることができる。

好きな道具を積み、そのまま旅へ出る
後部のフロアボードは分割でき、使い方に合わせてレイアウトを変えられる。荷物を多く積みたいときには、ハイエース本来の広大なラゲッジスペースとして使うことも可能だ。
サーフボードやスキー、キャンプギア。好きな遊びの道具を諦めるのではなく、そのまま一緒に旅へ持ち出す。目的地へ着けば、再びそこを自分の居場所へ変えていく。
夜になれば、小さな部屋へ
車内にはカーテンを標準装備し、天然木で覆われた天井には調光機能付きの暖色LEDライトを備えている。
カーテンを閉じ、明かりを少し落とせば、そこは道路を走っていた昼間とは違う場所になる。ただ眠れるのではなく、そこに居たくなる。GMLVAN V-01が考える車中泊は、その時間まで含めてつくられている。
使う人によって変わっていく、ハイエースの車内

クルマが完成したときが、車内づくりの完成とは限らない。
旅に出るたび、「ここに収納があるといい」「この道具はいつも手の届く場所に置いておきたい」と、自分なりの使い方が少しずつ見えてくる。
GORDON MILLERでは、実際にGMLVAN V-01で年間約200日を旅し、長いときには90日間車中泊で過ごすオーナーの車内も紹介している。
長い時間を車内で過ごすからこそ生まれた収納の工夫。日々使う道具の置き場所。旅先でも心地よく暮らすためのアイデア。
同じV-01でも、持ち主が変わればその景色も変わる。決められた完成形に自分を合わせるのではなく、自分のスタイルに合わせてクルマが育っていく。それもバンライフの面白さなのかもしれない。
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車中泊の先にある、バンライフ

「車中泊」は、その名の通りクルマの中で一晩を過ごすこと。一方で「バンライフ」は、眠ることだけではなく、移動したり、食事をしたり、好きな道具を積んで遊びに出かけたりと、クルマとともに過ごす時間そのものを楽しむライフスタイルだ。
必ずしも毎日クルマで暮らす必要はない。週末だけでも、好きなものを積み込んで、好きな場所へ向かう。車中泊は、そんなバンライフを楽しむためのひとつの方法でもある。
最初から完璧な装備を揃える必要はない。まずは眠れる場所をつくる。好きな道具を積む。そして、行ってみたかった場所まで走ってみる。実際に一晩を過ごしてみれば、自分に必要なものも、意外といらなかったものも見えてくる。そうやって少しずつ、自分のスタイルができていく。
やがて、クルマの中で眠ることそのものより、そのクルマでどこへ行き、何を持っていき、どんな時間を過ごすのかの方が楽しみになってくる。好きなものを積み込んで、相棒のようなクルマと外へ出る。次の休日は、少し遠くまで走ってみるのもいいかもしれない。









