木漏れ日の道を走り抜けるだけで、肩の力がすっと抜けていく。寄り道をして、気になった場所で車を停めて、同じ道を帰りながら景色の違いを味わう。宇佐の喫茶店でモーニングを食べて、宇佐神宮を歩き、海へ向かい、豊後高田で締めくくる。そんな “決めすぎない旅” を、VANLIFE RENTALCARと一緒にしてきました。




VANLIFE RENTALCARでバンライフカーを受け取り、そのまま同じ敷地内の神田楽市へ。棚いっぱいに並んだ日本酒を眺めながら、夜に車内でゆっくり飲む一本を選ぶ。手巻き寿司と惣菜もかごに入れて、旅の準備する。神田楽市では惣菜から食材、お酒や手土産までなんでもそろう。すべてがワンストップで整うこの流れが、バンライフの気楽さと相性ぴったりだと思う。
Parks Yamaga
・住所:大分県杵築市山香町大字内河野2543-1
・営業時間:10:00〜21:00
・店舗:神田楽市 /VANLIFE RENTALCAR by GORDON MILLER /slow food_YAMAGA/Slow Town./コストコ再販店


黄色いカップの看板が目印の、昔ながらの喫茶・道しるべへ。レンガ造りの店内は柔らかなランプの光に包まれていて、朝の空気がそのまま残っているような落ち着いた雰囲気。



厚切りトーストに卵焼き、サラダ、そして絶品の水出しコーヒーのモーニングセットをいただく。オーナー夫婦と常連さんが声をかけてくれて、お店に置かれた木彫りの置物の話や、この町のことをいろいろ教えてくれる。看板にもある“食べるミルクセーキ”は人気メニューらしく、次はそれを頼んでみたいと思った。
喫茶 道しるべ
・住所:大分県宇佐市和気819−1
・営業時間:10:00〜15:30(不定休)
・instagram:https://www.instagram.com/michishirube372863/
3.宇佐神宮の静けさに触れる




モーニングのあと、車を走らせて宇佐神宮へ。仲見世のにぎわいを抜けると、急に空気が澄んでいく。朱色の楼門、深い緑、池を泳ぐ錦鯉。ひとりで立つと、境内の静けさがいつもより大きく感じられる。木々の揺れる音や、足元の石畳の感触まで、ゆっくりと身体にしみこんでくるようで、旅の途中でふっと心が整う時間だった。
宇佐神宮
・住所:大分県宇佐市南宇佐2859
・参拝時間:上宮は6時〜18時(※正月等例外あり)
・料金:無料参拝(駐車場は有料)
・駐車場:複数あり、大型車・普通車向け駐車場など。
・情報:https://www.kurumatabi.com/park/rvpark/984.html
4.豊後高田「昭和の町」を歩く





豊後高田に入り、昭和の町商店街へ足を伸ばす。レトロな看板やこまかい装飾が残る通りは、歩いているだけで昔の写真の中に迷い込んだような気持ちになる。観光地でありながら、生活の気配がそのまま残る場所。
昭和の町商店街
・住所:大分県豊後高田市新町・中央通り商店街周辺
・営業時間:店舗により異なる
・駐車場:大型無料駐車場あり
・情報:https://www.showanomachi.com/
5.真玉海岸へ。夕暮れの光と「ゆうひテラス」



山道を走りながら、色づき始めた山を眺める。海沿いに出ると、空がゆっくりとオレンジ色に変わっていく。以前は曇りで見られなかった夕陽。今日こそは、と向かったら、海の色がゆっくりと変わっていくきれいな時間に出会えた。


真玉海岸に建つ 「恋叶*ゆうひテラス」 は、海の前に静かに佇む建物と、色ガラス越しの淡い光が印象的。店内は定休日だったけれど、まっすぐ海に抜ける通路から見えた夕暮れがとてもきれいだった。
真玉海岸「恋叶*ゆうひテラス」
・住所:大分県豊後高田市臼野5125-2
・営業時間:カフェは曜日により営業(建物・展望スペースは見学自由)
・駐車場:あり
6.真玉温泉「ほうらいの湯 仙人湯」へ




夕日が沈むのを見届け、真玉温泉「ほうらいの湯 仙人湯」へ。ログハウスの灯りに惹かれるように入浴。受付のおばあちゃんがとても優しくて、初めてでもほっとできる雰囲気。シャンプーや石けん、タオルも揃っていて、ドライヤーまでしっかり置いてあるから、旅の途中でも気軽に立ち寄れるのが嬉しい。露天もサウナも気持ちよくて、1日の疲れがゆっくりほどけていく温泉だった。
真玉温泉 ほうらいの里 仙人湯
・住所:大分県豊後高田市中真玉1696
・営業時間:10:00〜21:00
・料金:大人400円、子ども200円
・休館日:不定休
7.RVパーク湯布院


粟嶋公園にある RVパークsmart(車中泊専用スペース) にチェックイン。車2台分のスペースを使用でき、電源付きで、安心して過ごせるスポット。トイレも24時間使えて、初めての車中泊でも心強い。
夜は、神田楽市で選んだ日本酒と惣菜で晩酌。この日選んだのは宇佐市安心院の地酒 「福貴野」。米の旨みがやさしく広がる一本。ウッド調の内装に包まれながら、 車内のあたたかい灯りの元ゆったりと過ごす。
RVパークsmart 粟嶋公園
・住所:大分県豊後高田市臼野5125-1
・料金:2,500円(15:00-翌12:00)
・設備:電源あり/トイレ24時間利用可/ゴミ捨て可
・情報:https://rvparksmart.jp/rv-smart/awashima.html
8.翌朝、粟嶋公園を散歩



翌朝、バックドアを開けると荒れた海と光の筋が広がっていた。粟嶋社まで歩くと、赤い社殿の近くまで波が寄せてきて、風と高波の音が身体に響く。昨日の夕暮れとはまったく違う景色だった。


散歩のあと車に戻る頃には、少しずつ空が明るくなってきた。さっきまで灰色だった海に光が落ちて、輪郭がやわらかく、また違う表情に。深呼吸をして、次の目的地へゆっくりと出発した。
粟嶋公園
・住所:大分県豊後高田市臼野5125-1
・設備:展望スペース/海沿い遊歩道/粟嶋社(縁結びの神社)
・駐車場:あり
9.旅の締めくくりに「寿司処・食事処 美のり」へ




帰り道に、地元で愛される海辺の食事処「美のり」でランチを。旅の最後にふさわしい、落ち着いた空気が流れている。見た目は民家で友人の紹介がなければ辿り着かなかっただろう。
てんぷら、唐揚げ、煮魚、卵焼き——家庭的でほっとする味がぎゅっと詰まったひと皿。たくさん景色を見て、風を浴びて、心がゆるむ…そんな帰り道の静かな時間に寄り添ってくれるお昼ごはんだった。海鮮が名物とのことだが、現在は予約制とのことなので要注意。
寿司処・食事処 美のり
・住所:大分県豊後高田市西真玉2450-1
・営業時間:11:30〜14:00/18:00〜21:00(夜は予約制)
・定休日:水曜(変更あり)
・電話番号: 0978-53-5556
・駐車場:あり
10.旅のおわりに

寄り道して、海を見て、風に吹かれて。ただそれだけで満たされていく。気取らない大分の景色が、静かに心を整えてくれる二日間だった。またふらっと走りたくなる、そんな旅を振り返りながら帰路についた。
■今回の旅先
VANLIFE RENTALCAR by GORDON MILLER → 神田楽市 → 喫茶・道しるべ → 宇佐神宮 → 昭和の町商店街 → 真玉海岸「恋叶*ゆうひテラス」 → RVパークsmart粟嶋公園 → 粟嶋社 → 寿司処・食事処 美のり
日程:1泊2日
走行距離:約90km

【著者:みく】
VANLIFE RENTALCARのスタッフ。福岡から大分へ移住し、自然に囲まれた暮らしを送りながら、アートや旅を楽しんでいる。バンライフならではの自由な時間や出会いを表現の源に、仕事と日常を行き来しながら、旅の楽しさと暮らしの豊かさを伝えている。




